ピーベリーとは?レアなコーヒー豆「丸豆」について解説!

「ピーベリー」というコーヒー豆をご存知でしょうか?

ピーベリーとは、コーヒーの品種や銘柄ではなく豆の形状のことをいいます。

丸っこくて可愛らしい形をしたコーヒー豆で、コーヒー好きの方の中では、好んで飲まれている方もいらっしゃいます。

今回はこの「ピーベリー」について、解説します!

目次

ピーベリーとは?

コーヒー豆とは、コーヒーノキと呼ばれる木に実る果物(コーヒーチェリー)の種子です。

このコーヒーチェリーの中の種子は、通常1つの実に2つの種子が入っています。

「ピーベリー」とは、これとは対照的に、1つの実の中に1つの種子しか入っていないもののことをいいます。

ちなみに、通常通り2つの種子が入っているものは、「フラットビーン」と呼ばれています!

フラットビーンは、コーヒー豆の平らな面がそれぞれ向かい合って入っています。

コーヒーチェリー

ピーベリーとフラットビーンの大きな違いは、コーヒー豆の形状の違いです。

2つの種子が入っているフラットビーンは、楕円型の半球体で平らな面があるコーヒー豆です。

反対に、ピーベリーとは平らな面がなく、球体の形をした丸い豆です。

その丸い見た目から「丸豆」とも呼ばれています!

かずきち

普段よく目にするコーヒー豆はフラットビーンですね!

焙煎士 イチ

コーヒー豆を購入して豆をそれぞれよく見ると、実はフラットビーンだけではなく、ピーベリーも何個か紛れ込んでいることがあるよ!

焙煎されたピーベリー

コーヒーチェリーについては、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はご覧ください!

ピーベリーは希少性がある!

ピーベリーは、通常のフラットビーンと異なり、収穫量の「5〜20%」くらいの低い確率でしか入っていません。

(※5〜20%と確率幅が大きいのは品種によってピーベリーの収穫頻度が異なるためです。しかし、どの品種でも一定割合でピーベリーが収穫されます。)

そもそも、ピーベリーとはコーヒーチェリーの片方の種子がうまく育たなかったことが原因で1つしか種子ができなかったものです。

そのため、通常は2つの種子が入ったフラットビーンが収穫できますが、その収穫量の中の低い割合に1つの種子しか入っていないピーベリーが出来上がるということになります!

ピーベリーが実るケース

ピーベリーが実るケースとしては、枝の先などにコーヒーチェリーが実った場合です。

枝の先の場合、十分な栄養が行き届かないこともあり栄養失調で片方の種子が育たず、もう片方の種子に栄養が凝縮してピーベリーが出来上がるといったケースが多いようです!

ただし、上記は一例であり、生産環境や生産方法などの様々な要因も影響しているかもしれません。

通常は、2つの種子に行き届くはずだった栄養素が、1つの種子に凝縮されているため、フラットビーンよりも風味豊かで香味が良いとされています。

そのため、コーヒー好きの方の中では好んで購入される方もいらっしゃいます!

かずきち

とここまで記載しましたが、個人的にはピーベリーの方が突出して味が優れているとはあまり感じません…。

焙煎士 イチ

確かに、1つの種子に栄養素が凝縮しているといっても同じコーヒーノキに実った種子なので、それほどはっきりとした味の違いは現れないかもしれないね!

かずきち

ただ、フラットビーンと異なり収穫量の「5〜20%」しか収穫できないことを考えると、やっぱり飲んでみたいとはなりますね!

焙煎士 イチ

焙煎に関して言えば、ピーベリーの方が豆の形状的に火の通りが良いため、比較的美味しく感じるのかもしれないね!

ピーベリーのみのコーヒー豆も販売している!

ピーベリーの希少性と味わいから、ピーベリーのみを集めた「ピーベリー100%」のコーヒー豆も売っています!

ただし、収穫量の少なさだったり、ピーベリーのみに選別したりする手間などで、通常のコーヒー豆よりも比較的お値段は高くなります…。

珈琲豆屋や自家焙煎店でも販売しているところはあるので、興味がある方は一度飲んでみてはいかがでしょうか?

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